富山の薬売りが子供に
「紙ふううせん」をお土産に配っていたことはよく知られています。
大人には「紙絵」なるものを配っていたことをご存知でしょうか、
これは多色刷りの版画で
雑誌やテレビのない時代には大変人気があったようです。
江戸時代末期には薬売りが持ってくる「絵紙」は、
話題と色彩が満載の週刊誌といったところでしょう。
この時代には、各地を回ってやってくる薬売りの行商人は、
都での出来事などを話してくれる情報屋で
現在のニュースキャスターと言ったところでしょう。
これがきっかけで交流が始まることも珍しくなかったようです。
また、「紙ふううせん」のお土産はおもちゃの少ない時代の子供には大変喜ばれ
「ふうせんやさん」とも呼ばれていました。
紙ふうせんは軽く・コンパクトで持ち運びに便利であったでしょう。
勿論、紙ふうせんに薬の広告を入れることを忘れても忘れてはいません。
最先端を行くマーケティングでこんなやり方よく思いついたなと感心しきりです、
先人の知恵に追いつきたいものです。
参考資料:社団法人富山県薬業連合会ホームページより
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